勉強と読書の楽しみ

日々の勉強と読書、慶應大学通信教育課程法学部甲類を卒業するまでの記録を綴っていきます

カテゴリ:読書 > 2019年5月

二宮宏之先生の著作集第1巻です。

二宮宏之著作集1


1年生の場合、「フランス事情講義」という科目が必修だったので、当時のフランス科の学生は二宮先生の授業を全員受講していました。しかし、この「事情講義」は金曜日の一限と早い時間(8:30)の授業だったので、遠距離通学だった自分は、諸事情からほとんど授業は受けませんでした(それでも単位は取りやすいと言われていました。というのも、あらかじめ問題を教えてくれました)。

歴史は昔から好きでしたが、大学での興味は文学や哲学だったので、先生の講義にはほとんど注意を払いませんでした。二宮先生がどれほど立派な先生だったか、当時の学生はほとんどわかってなかったと思います。

歴史学という高級な学問が、いかに低く扱われるか、大学においても、こんなものでした。まあ、これも受験勉強の弊害なのでしょう。

先生の著作を改めて読んでみて、非常に打たれるものがありました。学校を卒業してから随分経ちますが、やっと、先生の講義(考え)がわかるようになった、自分が情けないやら、それでも、先生の著作を読む邂逅、久しぶりの先生との出会いを喜ぶべきやら、複雑な気持ちです。


読んでわかるドイツ語

読書記録に含めて良いやら、逡巡しましたが、一応読破したので、入れておきます。ドイツ語の勉強記録で触れている通り、現在入手困難な本です。また、題名が表している通り、いまどきのCD音声がありません。しかし、文法を「理解する」上での、ツボのようなコメントがそこかしこにあり、とても有益でした。

千野先生も書いていましたが、語学の文法の本は、なるべく薄い本であると挫折せず最後までいけますので、本書は最適です。しかも、内容としても必要十分な情報が盛り込まれています。文章もおそらくそのまま使えるようなものが記述されていますので、2回転目以降はこれを覚えていくことに重点を置くつもりです。

この本は、一度勉強したけど、挫折した?私のような人間にぴったりではないかと思います。全くの初学者には使いづらいかもしれません。

日本の歴史5
日本の歴史4に続いて5も一気に読んでしまいました。最終頁の言葉「文化的には、かれらは洗練された感覚をもって、日本人の性格・好尚の一面を探り当て、最高度にまで磨きをかけることに成功した」「良きにつけ悪しきにつけ、かれらはなんらかの意味で、こんにちのわれわれひとりひとりの祖先にほかならないのである」

千年の時を経ても、人間はかわらないし、かわれない。生きることにさしたる意味はないが、だからといって、生きることに絶望する必要もない。そんなことを思いました。

日本の歴史4

日本の歴史、平安時代に入りました。

この時代の社会情勢は興味深いものがあります。宮中、地方、貴族、庶民、その中間層としての土族、富農の反乱が立体的に描かれています。ところどころに和歌が挿入されており、当時の社会情勢とのつながりが生き生きと描かれています。読み物としての完成度はとても高いと思います。


外国語上達法

久しぶりに読みました。千野先生の「外国語上達法」。取り立ててすごいことは書いてありません。きちんとして目標と適切な道具立て、それにもとづいたごく当たり前の、粘り強い学習が上達の近道であることを教えてくれます。

母校の先生だったのに、授業の単位(言語学)は取りましたが、残念ながら講義内容はほとんど記憶に残っていません。当時の私は、言語学という学問がどれほど面白いものであったか、わからなかったのです。

チェコ科創設は先生の尽力の賜物だったと思います。チェコ語は他のヨーロッパ語に比べればマイナーな言語ですが、歴史も非常に興味深い地域であり、面白そうな言語だと思います。

個人的にポリグロットを目指してはいませんが、必要に応じて、あといくつかの言語は勉強することになりそうです。

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